小夜しぐれ・高田郁
2011年 04月 13日
みをつくし料理帖・高田郁
シリーズ第5弾・小夜しぐれ
水害で幼くして両親を失い、大阪の料理屋で奉公。
今は、江戸のつる家で働く若き女料理人、お澪ちゃん。
この時代小説が大好きです。
春のお料理がたくさんでてきます。
セリ・独活・筍・若布・木の芽・あさり・・
出し汁の香り、旬の旨みがいっぱい。
江戸時代の町の描写やお料理にもライブ感があって、
音も香りも伝わります。
読んでいて楽しく、切なくて悲しくて涙します。
でも読後感はすがすがしいです。
自分の場所で精一杯生きる人々が魅力的です。
ぜひ第1シリーズから読んでみてください。
苦しみを背負い生きるとういうこと。
しあわせへの祈りの料理。
寿ぎ膳。
胸に迫ります。
by mamemamet
| 2011-04-13 16:34
| 暮らし